信長狂詩曲 第2章 東の革命

1618年の日本列島
ゲームの流れを物語風に書き起こしたものです。
桶狭間の戦いに勝利した直後の織田信長で開始したプレイです。
これまでのあらすじ
志半ばで病に倒れた織田信長でしたが、その遺志を継いだ長男・信忠により天下統一は果たされ、新たに織田幕府の時代がはじまりました。
日本の夜明け
将軍となった織田家はようやく外国と対等に交渉できる立場になりました。
海の向こうに目を向けると、日本とは対照的に中国(明・みん)は末期的状態に陥っていました。政治は混乱し、飢饉が起こり、各地で反乱が相次いでいたのです。
織田家はまさに大航海時代のまっただなかにありました。水軍を増強して世界の海に探検隊を派遣する一方、崩壊しつつある明の隙をついて台湾に植民地を築きはじめます。
アメリカ大陸を目指し意気揚々と太平洋を東に進んで行った探検隊でしたが、中継地となるはずのハワイにはスペインが、オーストラリアにはポルトガルが、すでに進出していました。
生まれながらの将軍
中国の情勢はさらに緊迫の度を増しつつありました。織田家は中国北部の遊牧民であるモンゴルと建州女真(けんしゅうじょしん)との間に同盟を結ぶと、朝鮮包囲網を作り上げます。
1624年の東アジア
初代将軍・信忠がこの世を去ると、次の将軍(信長の孫)はみずからを「生まれながらの将軍」と名乗り、外交的に包囲した朝鮮に貢ぎ物を要求しました。
まわりを敵国に囲まれて明に助けを求めることもできない朝鮮は、この申し出をしぶしぶ受け入れ織田幕府の朝貢国(ちょうこうこく)になりました。
新将軍はさらに大名から領地を没収して幕府の力を強めていきました。
天命は尽きた
中国では呉(ご)を盟主とする反乱軍が各地で明軍を破ると首都・北京に迫りました。明の皇帝は自害し、アジア最強の国は事実上滅亡しました。歴史より10年早い最期でした。
呉の王が新皇帝として即位しましたが、以後中国は分裂して戦乱の時代に突入します。
織田家は琉球(現在の沖縄県)をはじめ、明の支配から自由になった国々に使いを送り、朝貢国となるよう迫りました。明という後ろだてを失った彼らに拒否することはできませんでした。
一方、織田家に新たな脅威が迫っていました。シベリアを東に進んできたロシアが太平洋に達し、蝦夷地(現在の北海道)の北にあるサハリン(樺太)に進出したのです。
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